香綾会コラム
No.49「美しい夕べに向かって」
藤野 裕美子(高8回生)
藤野さんは当時の音楽部部長。
卒業した後も音楽への想いはかわる事なく、現在も歌曲を愉しんでいらっしゃいます。写真は、2011年7月16日あいれふホールで行われた発表会でステージに立つ藤野さんの様子です。後日、あらためて藤野さんよりお便りを頂きました。
~お便り~
中高時代のピアノ、卒業後の合唱団、自主グループのアンサンブル(七人とピアノ)歌曲の教室と経て森岡謙一門下へとたどってきた七十三歳です。やっと違いのわかる女の域に来たのかな?と思う時もあります。うたっている『つもり』に気づかされたからです。『つもり』と云うのは日常的に気づかされることがあります。「時の流れに身を任せず」この高齢期に川の流れは海に向かい、私達は墓に向かう!この大切な時間を多くの『つもり』に気づかされ乍ら、美しい夕べに向かっていきたいと思うのです。
現在、藤野さんはドビュッシーの歌曲「美しき夕べ」を練習していらっしゃいます。
歌詞の一部を紹介しますと、
なぜなら私たちは流れ行く
この水が流れ去るように
水は海に 私たちは墓に
このポール・ブルジェの歌詞にのせて藤野さんの想いを伝えて頂きました。
~藤野裕美子さん オペラコンサートのご案内~
平成24年9月30日(日)14:00~、ホテルニューオータニ博多アイリスの間にて開催される福岡市民芸術祭に参加されます。お時間がある方は足を運んでください。
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