香綾会コラム

No.29「回生担当総会について」

    

篠崎 省吾(高6回生-S39-H3保健体育教諭)

平成21年にも例年通り、満43歳(44歳を迎える年)の高校36回生が幹事を受け持っていただき、香綾会総会が華々しく開催されました。

ところで何故、総会幹事を43歳の年に行うことになったのか今回お話しようと思います。

総会行事は長年にわたって、回生代表幹事、理事役員、校内事務局の人達が企画から運営の全般にわたって、工夫を凝らして実施していましたが、創立60周年に向けての実行委員会発足(昭和54年10月)に前後して、役員会で回生担当総会の構想が議題となり、私(当時事務局)が体験した新宮町の厄明け同窓会(昭和53年)の話をして、43歳回生担当案が実施されるようになりました。

私の住んでおります新宮町では、漁村部の43歳厄明けの男達が漁船を操ってたくさんの小鯛等の魚を捕って、集落の全ての家に一軒ずつ配って自分達の厄を担ってもらい、厄明けの顔見世をする風習があります。

43歳になれば、仕事の面でも私生活の面でも大体落ち着いて、しかも男女共にエネルギーも十分ある年代だから自分達の同窓会を改めて組み上げてもらい、多くの人達を集めて自分達の厄を担ってもらい、これからの人生を同窓と共に楽しく誇りを持って迎えられるように願って定めたものです。

幸いにも、創立60周年に向けて、高校8回生の会「八香会」が仲間のエネルギーを結集して、回生担当総会を成功させていただいたのが良い例となり、当時の会長である藤村和芳氏(昭和54年~63年)を中心に理事会の人達が組織作りから運営まで先頭に立って指導していただいた結果、毎年毎回、個性的で素晴らしい回生担当の総会開催が定着したのであります。

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