香椎高校メモリーズ

令和3年度香椎高等学校 第73回常磐祭

第100回香綾会総会実行委員会取材記事<初日>

 

令和3年7月8日(木)、令和3年度第73回常磐祭が香椎高等学校にて開催されました。

生徒による司会進行で開会式は始まり、矢ヶ崎校長先生(高校33回生)のご挨拶があり、「やっと2年ぶりに開催が出来ます。6月の開催が1ヶ月遅れて開催になったが、実行委員長、副実行委員長を中心に今日まで積極的に取組んでくれたことに敬意を表します。また、コロナ禍の文化祭ということで、色々な制限があるかもしれないが香椎らしい文化祭にして欲しい。

これまで当たり前だったことが当たり前ではなくなってしまったが、今いる場所で今あるもので皆さんが出来ることをして、全ての方に感謝の気持ちを持って、この2日間前に進んでほしい。」とのお話がありました。

続いて生徒会長の挨拶では、「今年は0(ゼロ)からのスタートだと思っています。しかし、生徒全員で0から1(イチ)への活動をすることができました。

もしかしたら、コロナの影響により、先の見えないマイナスからのスタートだったかもしれませんが、これまで先生、先輩方、地域の方々のおかげでここまで来ることができました。

100周年の年に香椎高校らしい文化祭をしましょう。」と熱い想いを語られました。

また、実行委員長より「今年のテーマ1∞~織り成す香椎 紡ぐ歴史~これは、これまで先輩方が織り成して来られた歴史と伝統を私たちが未来へ紡ぐ番です。

コロナウイルスの影響で準備も大変でしたが、一致団結して本日を迎えました。この2日間、更に一丸となって常磐祭を成功させましょう。」

と、決意新たに挨拶を述べられました。

プログラムは進み、ファッションデザイン科によるファッションショーが幕を開けました。

テーマの「 I am 」~ファッションの流れやそれを取り巻く社会の価値観は、時間とともに目まぐるしく変化する。

変わっていく環境の中で変わることのない「私」の感情や力を表現する~このテーマのもとにショーは進んでいきました。

これまでファッションショーは何度か取材させていただいておりますが、今回もランウェイを進む姿や、ポージングは高校生とは思えないくらいの雰囲気を出しており、先輩から学んだことをしっかりと表現し、ステージ上でも歴史を紡ぐという、テーマに相応しい臨場感あるパフォーマンスをみせ、鑑賞している同級生からも拍手が鳴り止みませんでした。

休憩をはさみ、新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、これからはZOOMで各教室への配信となりました。

3年生のプロジェクトチームの中間発表で始まり、SDGs(持続可能な開発目標)についての発表がありました。高校生にでも出来る目標について、身近な生活においても取り組むことが出来ること、これからの社会において、目をそむいてはならない大切なことなど、持続可能な社会の形成に向けての想いを発表されました。

その後、昨年度できなかった現在3年生の女子生徒さんによる創作ダンスが披露され、続いて3年生による学年企画「部活動の歴史」の発表、書道部の発表と続々と披露されました。

書道部の発表は、アップテンポの良い曲調、リズムに合わせて現在の暗くなりがちな現在の状況に負けないよう香椎高校だけでなくすべての人へ希望を与えるようなメッセージ性の歌詞を力強く逞しく書写されていました。

今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止策として一般非公開でしたが、頂戴したパンフレットの裏表紙には、昨年度開催予定だった常磐祭のパンフレットの表紙を掲載しており、今年卒業した先輩方の想いを、しっかりと未来の香椎生へ紡いでいきたいという在校生の気持ちが一心に現れた、心のこもった常磐祭初日でした。

第100回香綾会総会実行委員会取材記事<2日目>

常磐祭2日目は、昨日同様にファッションショーからのスタートです。

2日目は、夜の町と遊園地の楽しさを表したカラフルな衣装や、Forestで大地を表現した衣装が印象に残りました。

ファッションショーに続いては、2学年による総探(総合的な探求の時間)の研究発表が行われました。

1組目の発表は「進化します!香椎高校 進化させます!私たちが ~校舎改築の裏側を徹底リサーチ~」のタイトルで香椎高校内の自然、特に植物に特化した調査内容を発表されていました。

2組目は「なぜ食品ロスは減らないのか? ~家庭に着目してみよう~」ということで、特にフードバンクに注目した研究内容の発表でした。

この総探発表を聞いて、テーマに基づく調査を行い、そこから推察される事柄に対し実験・行動を起こし、さらにその結果からまた次の行動を考えるといったサイクルが素晴らしいと感じました。

私が高校生の時にこんな研究ができただろうかと考えてしまいました。

次は演劇部による演劇「Truth or Paradox」です。

現実世界と仮想世界をテーマにして「幸せとは何なのか」を考えさせられる演劇でした。

舞台上の出演者は3人だけですが現実と仮想の世界観が見事に表現されていました。

本来であれば大勢の前で披露される演劇ですが、生徒たちは各教室での視聴でした。

それでも画面を通じてその迫力が伝わる、素晴らしい演劇でした。

休憩をはさんで理科部による「香椎川の生物調査 ~ミシシッピアカミミガメの生態と今後~」の研究について、中間報告がありました。

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の生態に注目し、その生息域や香椎川での生態系への影響についての調査されています。

3年間という長い期間を使って調査・研究を続け、さらに将来に向けて展望と課題を設定されており、理科部として今後も調査を継続していくことを報告されています。

身近なところにも社会問題となりつつある事が存在していると、考えさせられる研究発表でした。

次はフォーク同好会によるバンド演奏です。

ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムの男女4人組バンドで、アップテンポのナンバーを2曲演奏されました。オーディエンスがいない中でもその精力的なパフォーマンスはとても素晴らしく、体育館にいらっしゃる先生方も大盛り上がりでした!

最後は、映像による吹奏楽部の演奏です。

某音楽番組をモチーフに映像が構成されており、香椎生・教員に聞いた胸きゅんソングランキングなど、喜怒哀楽をモチーフにしたランキング曲をメドレー形式で演奏されていました。途中、生徒のインタビューシーンがあったり、某音楽番組MC風のコスプレがあったり、楽しい映像になっていました。

全てのプログラムが終了して閉会式となります。

矢ケ崎校長先生が講評の中で「今年の常磐祭を開催する目的」について、お話がありました。

香椎高校常磐祭と次に続く体育祭が目指すもの、それは途切れてはならない文化の継承と新しい文化や伝統の創造の一点につきる。

常磐祭でいえば、生徒自身の手で作り上げるという香椎高校文化祭の文化の伝統を継承をするということが重要であり、そしてそこにオンラインの活用などの新しい取り組みを加えて、新しい文化や伝統や価値を生み出していくということが、今年の常磐祭の最大の目的であると、おっしゃられました。

この体育館、最後の常磐祭で2年前の常磐祭を知っている3年生から伝統も文化も継承できたことを大変うれしく思いますとお話されました。

閉会式の中で、次の体育祭に向けて実行委員長へのバトンタッチが行われました。

今年の総合成績は1位Cブロック、2位Bブロック 3位Aブロックと、順位は決まったものの、どのブロックも素晴らしい活動をされていたと感じています。

常磐祭実行委員長をはじめとした実行委員のみなさん、そしてみんなで協力して常磐祭を作り上げた生徒のみなさん、ご指導にあたられた先生方、素晴らしい常磐祭を取材させて頂きまして、本当にありがとうございました。

常磐祭閉会式の最後に流れたフィナーレの映像では、生徒の皆さんが一生懸命に常磐祭の準備を進めているシーンをたくさん拝見させて頂きました。本当に素晴らしい常磐祭でした。

第100回香綾会総会実行委員会
実行委員長 御手洗 慶明(高校48回生)
会報•SNS部 徳田 悦子(高校47回生)
会報・SNS部部長 北島 良太(高校48回生)
会報・SNS部 品川 辰夫(高校48回生)

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